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マイナーな遊園地だと思って侮っていたが、これが思いの外盛り上がった。

ジェットコースターは予想以上にスリルがあったし、コーヒーカップではバカみたいに圭吾が回すから、ふらふらになって爆笑していた。

圭吾はお気に入りの伊織ちゃんといい感じで益々テンションが高いし、佐奈ちゃんも遊園地という場が大好きらしくはしゃいでいたから、芹梨の笑顔もたくさん見れた。

「はーっ!やべぇ、笑いすぎて腹筋痛ぇし!」

圭吾がどかっと日陰の椅子に座りながら叫ぶ。

何故か圭吾と紺が二人でメリーゴーランドに乗り、そのミスマッチさに皆で一通り爆笑した後、少し休憩することになった。

「いい写真撮れたー!ほんっと圭吾君面白いっ」
「俺の半分は優しさで半分は笑いでできてるからね」

伊織ちゃんのデジカメを覗き込み、再び笑う女の子達。
そこには真顔で馬にまたがる圭吾がいた。

よかったな、圭吾。
伊織ちゃんはどうやら、アホな奴が好きみたいだ。

「喉渇いたな」
「圭吾買ってこいよ」
「いやいや、ここは公平にじゃんけんでしょ」