「…真樹?」
「あたし、弦にだったら触られても嫌じゃないよ。てか、嫌だったらこんなとこで無防備に寝たりしない。弦の前だから安心して眠れるし、弦が側にいるから落ち着くの。」
背中にまわした手を弦の頭に持っていき、サラサラした髪を撫で付ける。
「あたしはたぶん、弦が思ってる以上に弦のことが好きだよ。触られるのが嫌なわけないじゃん。…ね?」
弦の肩を押し正面から見つめ合えば、それまでのイラついた表情はどこへやら。
少し情けない、はにかんだ笑顔が見えた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…