「弦くん?なんか、、怒ってる?」


恐る恐る尋ねるも返ってくるのは無言。


「笑ったことなら謝るから!ごめんて!」



弦は人に笑われることが嫌いだ。

ナルシストだからな。



「…それもだけど、違う。」


あれ?違う?


じゃあ、

「なんで怒ってんの?あ、勝手に弦のベッド使ったから?それとも、ちゃんとあ…」


途中で遮られた言葉はあたしの口の中に飲み込まれた。



弦の唾液と一緒に。