「ふわー変わってないねー。」


あの時入ったっきり、この部屋に入るのは何年ぶりだろう。


「てきとーに座ってて。飲みモン持ってくる。」



部屋を出てく弦を見送り、ベッドにボスッと座りそのまま倒れ込む。

弦の匂いだー。


ごろん。
うつ伏せに寝返りをうち、枕に顔を埋める。

なんか落ち着くなー…。



ガチャ

「真樹ー、ミルクティーでいい…っ?!」

「んー、いーいよー。」


枕を抱きしめたまま、また寝返りをうち弦の方を向くと、めっちゃ顔を背けてる弦。


「お顔が真っ赤ですよ弦くん。」


「…るせぇ。取りあえず起き上がれ。勉強しにきたんだろ。」



一切こちらを見ずに話す弦くん。
耳まで真っ赤ですよ。