気付くとカッターは頬から離れ、代わりに両手が私を包む。 「どうだっていいだろ? 俺は君と死ぬって決めたんだ」 「貴方は一体……ん」 その先は聞かないとばかりに 彼は私の唇を塞いだ。 「…――俺と一緒に死のう。永遠に君と共に在りたいんだ」 めちゃくちゃな理由は彼のキスのせいでよく頭に入ってこない。