∥∥ 高3の冬。∥∥∥∥∥ 『俺らは、この試験にかけたんだから、全力でやれよ!』 『うん!』 『あぁ!』 3人は試験会場へと、足を踏み入れた。 これだけの人数。 誰が受かっても、誰が落ちても、おかしくない。 ただ、潤悟・和羽・敦也のそれぞれが、自分の合格ではなく、他の2人の合格だけを願いながら、試験を受けていた。 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン