『痛っ…!!』 『あ……あら、ぶつかった?ごめんなさい。でもあなたが、ボーっとしてるからよ!』 『すみませんでした…。』 あたしは、トイレに向かった。 『あれ……菊原。それ、どうした?』 慌てた顔をする仁。 『な…何でこんなとこに……?』 トイレの近くのベンチに、なぜか仁が座っていた。 『トイレ。今、西野が。で、これ……。』 仁が、あたしの頬を触わった。