-- 卒業式。-----




大学での生活の後半は、ほぼ傷だらけのあたしだったけれど、それでも卒業出来るのは、周りにいてくれた人たちのおかげだと思う。







『華恋!卒業したね~!』




由美が証書を、あたしの目の前でちらつかせる。







『うん!』





『今日は、誰かとお祝い?仁くんか、潤悟くん?あ!でも、仁くんはないか。やっぱ、今日くらいは潤悟くんとだよねぇ!』





『ううん!潤悟は海外に行っちゃったから。』