『あそこは、あのままにしてあんだよ。もしかしたら、役に立つかと思って。』





『でも、あたしは今まで皆に頼りっきりで…』





『俺にも少しは頼れよ。最終的には、いつも自分だけで解決しようとしないでさ…。』




翔は荷物を持ち、あたしの手を握った。







-- ロビー。-----




『すみません、キャンセルで。部屋代はキャンセル料としてとっといて下さい。』




翔の後に頭を下げ、駐車場にとめてあった車へと乗り込んだ。







-- 車内。-----