あたしは金井さんの方を見た。 金井さんは頷き、 『今から、今日あった出来事をお教えします。どうぞ、座ってください。』 さっき録音した音声を、ダビングしたものを再生した。 赤堀と日高は、頭を抱えている。 『こ…これを公表する気なのかね……?』 『いえ…条件をのんでくれるのであれば……示談という…形にしても…構いませんが……?今日の…怪我も……なかったことに。』 『な…何が目的だ?!金かい?』