『本当の…姿?』





『やっぱり知らなかったのか…』





『いや……本人が言うのを待ってただけですよ。俺が最初、華恋に会った時、嫌がらせされてるのを見て、「少しは、嫌み言ってみたり、反論したりしてもいいのに」とか「強いんだ」的なことを言ったんです。それは、昔から知ってたからですよ。俺、今の家に住む前、華恋の家の近くに住んでたんです。中学は隣の中学だったから、同じ中学ではなかったんですけど…』




潤悟は言っていいものかと、少しだけ躊躇(タメラ)った。