夏休みというだけあって、平日なのにも関わらず、思っていた以上に混んでいるところは、集中して混んでいた。 『あ!華恋、埋まってる。』 笑いながら言う潤悟にあたしは、 『仕方ないじゃん!背が低いんだからぁ。』 と、ふくれた。 『ほら!』 潤悟から差し出された手。 『迷子になんぞ!それとも…迷子になって、迷子のアナウンス流してもらう?』 イタズラな笑顔もまた眩しい。