話は、今に戻り…。 -- 10月。----- 『中に入っても、いいかい?今日も、大学での話を聞かせてくれ。』 『どうぞ!』 先生は最近、いつもあたしが大学から帰って来ると、訪ねて来る。 『華恋……。』 『しょ…翔……?!』 ただこの日、先生が連れてきたのは翔だった。 『…か、勘違いはすんなよ。先生は、下からここまで案内してくれただけだからな。』