あたしはそれだけ言うと、電話を切った。 -- リビング。----- 部屋を出て、翔が座っているソファーの隣に腰をかけた。 『あ、電話終わったの?』 『…うん。潤悟があっちに行くから、明日からはあんまり、こっちのバイトにはこれなくなるって。』 『やっぱり、行くのか。……で、華恋のことはどうするって?』 翔は立ち上がりキッチンへと向かうと、2人分のお茶を持って戻ってきた。