ドアの所には、拓巳くんの姿があった。 『ごめん。俺も隠そうとしたんだけど、母さんに見破られちゃってさ…。』 『いい…よ……ありがとぉ……!』 そこに、お粥と薬を持ったお母さんが入ってきた。 『華恋ちゃん…怪我もしちゃって……。これ少しでも食べて、薬も飲んで、早く良くなって、元気な笑顔見せてね。』 『は…い。ご迷惑…かけちゃって……ごめんなさい…。』 『迷惑なわけないじゃない。私の娘だって、思ってるんだから!』