『ありが…と、…う…ん……。』 仁は自分のスウェットをあたしに渡して、ドアを閉めた。 『仁、入っていいよ…。あのさー…仁も……つらい…?』 着替え終えて、仁を呼び、ベッドに腰かけた。 『…寝てろ……。あと、これ西野から。で、これが俺から。店長のは、バッグに入ってる。店長は、お前のことを気遣って渡さずバッグに入れといたんじゃねぇーかな。 あと…俺は……大丈夫だからさ、安心しろ。』 『うん……ありが…と。