絶対に切り札になる時が…来るはず。





『じゃあ、俺は……俺たちは…何があっても、目をつぶってろってことか…?』





そんな…寂しそうな顔……しないで。




『うん!あたしを敵だと思って見てて。最初みたいに。じゃあ、あたしは行くから。』







-- 店の前。-----




『仁…』





『顔色悪いぞ…!車乗れよ。』





『ありがと……ちょっと…寒かったから…。』




あたしが車に乗ると、仁は何も言わずに毛布を掛けてくれた。