-- 夜明け。-----




『朝日…だぁ!こんなに綺麗だったんだ…!』





『あぁ!さっきの…頑張れよ。ただ、命だけは…守れよ!』





『わかった!約束する!』







あたしは、こんな仁のことが好きだった。



こんな風に…元気をくれる仁のことを……心から好きだった。




気持ちを伝えることはなかったし、これからも伝えることは無いと思う。




でも…やっぱり、最低なあたしには、どうしても、仁と潤悟を天秤にかけることは、出来ないみたい……。