『菊原!』




突然呼び止められて、驚いた。





『じ…ん…?何で?』





『かっこつけんなよ!!!!!理由言わなかったのは、西野に知られたくないからだろ?本当のお前を、知られたくなかったからなんだろ?でも…俺はいいだろ?お前を知ってんだから。』





『誰から…?』





『帰んぞ!!』




仁はあたしの手を引いた。







-- 車内。-----




『どこに帰るの?』





『それより先に、何で俺にも言わなかった?』