『華恋が、んなわけにはいかないって。田崎は、自分がここに来てからの初めてのお客さんだからってさ。』





『…妬けるよな。俺は客で、華恋は家族……もうそんな関係とは…。』




どこかすねたような表情の仁。





『俺は家族のように思ってる。華恋は…どうかわからないけど。田崎にだって、青山がいるだろ?華恋が起きる。もう、やめよう。』





『そんなに菊原が好……!!』





『…ん?何……?』




あたしが目をこすり前を見ると、仁がドアのところに立っていた。