『まだ…痛むか……?』 『少し…だけ。』 仁があたしを優しく抱きしめた。 『無茶し過ぎんな…西野が泣くぞ。あいつに連絡出来ない時には、1人で何とかしようとしないで、俺に連絡してこい…。なるべく、怪我だけはすんな。』 『うん…ありがと………』 仁は有沙ちゃんと仲直りしたばかりで、あたしには潤悟がいて、抱きしめられるなんていけないのはわかっているのに、どうしても拒否することが出来なかった。