あたしは一度、同窓会で貸切の店の外に出た。 『菊原…?』 『仁…き、来たんだ。』 ここで、仁と会っちゃうなんて…。 『「来たんだ。」じゃねぇーよ!ちょっと来い。』 あたしは仁に手をひかれて、近くの公園へと連れていかれた。 『な…何……?』 『何でさ…。何でそこまでして、昔を隠す?』 『隠してなんか…』 『隠してるだろ?西野は知らないだろうが!』