仁の言葉に、あたしと潤悟は顔を見合わせた。







『あ…大丈夫だよ。あたしは、いつも遅いし!』





『駄目だろ?』





『実は…あたし……』





『顔の傷。お前も見て気づいてるだろ?この顔じゃ、家に帰れないから、今は俺ん家にいる…。』





『あ……そっか。だよな。わりぃーわりぃー!なんか…仲いいんだな!同居…か。って、家に帰れないってことは、やっぱその怪我、何かあるんだろ?』







まさか、有沙ちゃんが絡んでいるなんて、あたしたちには言えない…。