仁と潤悟は、すっかり親友になっていた。 仁が自分の彼女を紹介した時は、潤悟はとても驚いた。 潤悟と仁の彼女の有沙は、学校が同じだったことはないが、親の知り合いの娘だったからだ。 『西野くん、彼女はいる?』 『いないよ…。』 『私…前から西野くんのこと見てて……あの!付き合って下さい!』 『恋すんのは、やめたんだ……だから、ごめん。』 他の誰から告白をされても、恋をすることだけは、どうしても出来なかった。