引き止める和羽のお母さんに背を向け、潤悟は病院を出た。 『敦也、和羽。約束は…守るからな……。』 潤悟は別荘へと向かっていた。 大学へは行かない…俺は、お前らとずっと一緒だ……。 ∥∥ 別荘。∥∥∥∥∥ リビングの棚に、3人の卒業証書を並べて置いた。 『本当は3人で来るはずだったのにな……って、来てるよな…。ごめん。』 ソファーに寝そべり、前に来た時の事を思い出していた。