「アリス‥。俺前に心配して休めって言ったのにあいつ青い顔して大丈夫大丈夫なんて言うからイラッとしちゃってさ、聞いちゃだめかなって思ってたのに聞いちゃったことあるんだよね、何でそんなにお金がいるんだよ?って‥」
「‥‥‥。」
「そしたらさ、アリスすげぇいい笑顔でさ、両親のお墓たててあげたいんだ。って‥」
友梨は大きく目を見開き、すぐに目線を下に落とした。
「‥そう。いきなり‥だったものね‥。」
遠くを見つめ、少し涙ぐむ友梨を隼人は胸を締め付けられる思いで見つめた。
「友梨‥‥。」
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