「‥あの〜、桜川さん?」 右隣から申し訳無さそうに名前を呼ばれて思わずビクッとなる。 「へ?何?」 そちらをむくと学級委員長が顔面蒼白でアリスをみていた。 「あの‥。」 そう言ってチラリと目線を前に向ける。 「え?あっちにな‥に‥っっ!!」 "何があるの?" そう聞こうとしたのだが、アリスはそれ以上声が出なかった。 ────否、固まってしまって動けなかったのだ。 だって目線の先には‥─── .