ゴクゴクッ
あろうことか、アリスは白うさぎを少しも不振に思わず、そのピンク色の液体──【薬】を一気に飲み干してしまったのだ。
「‥ップハー!なんか桃ってゆーか、そんな感じの味だねっ!こんなにおいしい薬初めてのんだよ!」
笑顔で白うさぎをみると、白うさぎはもう中庭の茂みにいて、手招きしていた。
「アリス様、コチラヘ‥きてください。」
白うさぎは淡々と言う
その義務的な言い方にアリスは少し拗ねて
「アリス様だなんてやめて?アリスでいいわ!」
白うさぎはクスッと笑う
「わかりました。アリスさ‥アリス?コチラヘどうぞ」
「あと敬語もやめてね?」
アリスはフフッと笑って、立ち上がり白うさぎの方へ歩いてゆく。
そして‥───
ドンッ
「‥へ!?」
「‥っきゃあぁぁぁああぁあああ!!!」
アリスは白うさぎに突き飛ばされ、暗く深い穴へと落ちていったのだった‥───。
「すみません‥Alice」
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