「‥アリス様？あの、コレどうぞ。」
ニヤニヤしているアリスをキョトンとして首を右に傾けながら、小さな小瓶を渡す。
アリスはムクッと起き上がり、草むらに座り、その小瓶を受け取る。
その小瓶は手のひらサイズでフタがハート型になっており、中にはピンク色の液体が満杯にはいっている。
至極、怪しいかぎりである。
(この小瓶可愛いー！)
「ありがとう！うさぎさん！」
そんな怪しい薬にもかかわらず物怖じせず、笑顔でお礼を言う。
(ん？今渡してくれたってことは‥傷薬の飲み薬バージョンみたいな？)
キュポンッ
ハート型のフタを開けると、すぐに甘い匂いがアリスを包み込む。
(わあ‥！甘い匂い‥！なんか‥この匂い好きかも。)
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