「ってことで、ばいば〜い!」
パッ
「「「‥?!桜川?!」」」
目を丸くする運動部一同
「「「‥どこにいったんだ?」」」
そう。アリスは既にいなかったのだ。
こつ然と消えてしまったアリスを男たちはキョロキョロと探しつつ、皆口々に言う。
「ふぅ、また逃げられたか。」
「いや〜それにしても桜川可愛いな」
「俺なんて毎日ラブレター下駄箱に入れてるのに気付いてくれないんだぜ?」
「てかアリスちゃんの下駄箱ラブレター毎日所狭しと入ってるじゃねぇか。」
「俺は毎日会う度にお菓子やってるよ!」
「あ、俺も。」
「アリスちゃん根っからの甘党だもんな!」
「極めつけは、お菓子あげたときのあの笑顔‥っ!」
「「「「最高‥っ!」」」」
「んまぁ、俺は地道に仲良くなるつもりだから焦らないけどさ。」
「ぁあ〜‥。それにしてもアリスちゃんはくりくりで大きな黒目、腰あたりまである漆黒の艶のある髪、整った顔立ち、とにかく可愛い‥、しかも運動神経抜群なくせに天然でドジだし?俺が護ってやりてぇ〜」
「いや、俺が護るし」
「いやいや、俺が」
「いやいやいや、俺が」「いやい(略)」
「いや(略)」
「い(略)」
つまるところ、アリスは学校一可愛いのだ。
そしてモテる。
毎日下駄箱にラブレターがたくさん入っているのだが、アリスはそれを果たし状だと勘違いしているらしく、誰にも返事をかえしていないらしい。
アリス曰く、「こんな書物でゆってくるなんて、武士の風上にもおけん!」‥らしい。
いつからみんなが武士になったのかはあえて気にしないことにする
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