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「むふふ、今日もいっぱいだあ〜っと。さて、帰りますか〜‥でもケーキ‥グスン。」
ガラッ
「ん‥?」
教室でカバンに何故かわからないけど、会う度に色んな人にもらったお菓子をつめて、帰ろうとした時、教室のドアがいきなり開いたのだ。
「「「桜川か?」」」
そこには体格の良い男子やデブやガリなど色々な系統の人たちがいた。
逆光で黒いシルエットが低い声でアリスを呼ぶ。
( き や が っ た ! )
アリスはチッと舌打ちをして、
「‥ち、ちち違いますわよ?」
とわかりやすいウソをついて、早々に教室を駆け出ていった。
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