────‥キーンコーンカーンコーン‥




「起立、気をつけ、礼」


一定な鐘の音と委員長のよく通る声が聞こえる。



今日一日の学校終了の合図だ。







「ふはぁ、やっと終わった〜」




「友梨!今日ケーキバイキングいこー!」




「ばかねぇ、アリスったらうちのバカ兄貴の授業寝てたから呼び出しされてたじゃない‥もう忘れたの?」





友梨がやれやれというように顔をしかめると、アリスはサアッと顔を青ざめて



「そうだったぁぁぁあああ!」




と悲鳴のような叫びと共に教室を飛び出していった。







「アリス‥、ごめんね‥。運命は‥変えられないの‥。」





と友梨が哀しげな瞳でアリスの出て行ったドアを静かに見つめ、呟いていたのも知らずに‥────。






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