「アリスのがバカじゃん」




「は、はは隼人よりバカじゃない!」



ニヤニヤして言う隼人をアリスは真っ赤にしながら反論する。





「俺の方が近いし、やっぱりアリスバカ」



「ななっ!私のが近かったし!隼人バカ」



「アリスのが‥」「隼人より‥」



プチッ



二人の声が揃った時、何かがキレた音がした。







「どっちもクソバカよ」



ゴンッ

ゴンッ


鈍い音が脳に直接響く




「ぐぅ‥っ」「あぅ‥っ」



よほどうるさかったのか友梨はダークスマイルでこめかみに青筋を浮かべ
ながら、アリスと隼人にげんこつをお見舞いした。




あまりの痛さに、アリスと隼人は涙目になった。




それからは三人で他愛のない話をしながら弁当を食べ、昼休みを過ごした。




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