「梅村先生、俺帰りに有村ん家まで送って行くんで。それまでよろしく頼みます。」
「はいは〜い♪」
教室に戻ると、案の定心配してる二階堂と泉田。
笑顔で大丈夫やってゆうたら、安心したみたい。
大変なんは俺やねんけどな…。
俺ん家…行くか。
自分の仕事が終わって保健室へ向かう…。
もう7時やん!
おそなってしまった…。
「ごめんおそなっ……森脇!?」
「大輔。どーも。」
まさかの森脇…。
コイツこんな時間まで…?
「遅いからそろそろ帰れよ?」
「雫ちゃん、家まで送るんだろ?」
ニヤっと笑った森脇…。
なんでやろう。
嫌な予感しかせーへん…。
でも必死で平然を装う…。
「あぁ…」
「ふーん…。ま、いいか。俺、マジだからね。じゃっ」
「気つけて帰れよ〜…」
どうゆうことや…。
バレたか?
いや。そんなわけない。
「ん…。先生?…」
苦しそうに目を開ける雫…。
「おっ…目覚めたか?」
「パパ…お仕事…だよね?」
「ん…。とりあえず歩けるか?」
「…………。」
無理やな。
「…っと…」
俺が抱き上げても、いつもの威勢のいい声が聞こえへん。
相当重症…。
車の後ろの席に寝かせた。
俺…看病とかしたことないんやけどな〜…。
俺ん家…なんかあったっけ?!
まあ…なんとかなるか…。