「紗耶の優柔不断っぷりね(笑)。……あっ!これなんて良いんじゃない?」

零ちゃんが手に持っているのは、黒の下地に淡い桃色の桜が所々にある、凄く大人っぽくて綺麗な浴衣。



「……」

黙る私。


「もしかして、嫌だった?」

申し訳なさそうに言う零ちゃん。



「…綺麗。うん!これにする!!」