水色でストライプ柄の
コップを手に取り、
お茶を注いだ。


それを飲もうと
口を付けようとした時、


―ピンポーン♪


タイミング良く
ピンポンが鳴ってしまった。


「はいはーい」


嫌々ながらも一応と思い
玄関に手を掛け、
そのまま少しずつ開けた。


そこにいたのは
爽やかな好青年の
宅配便の人だ。


足元には大きい
ダンボールが置いてある。


そんな大きい物、
僕は頼んだ覚えがなかった。


「鈴木 一郎様でしょうか?」


その問いに僕は
困ってしまった。


名字は鈴木だが、
名前は暁人(アキト)だからだ。