佐々木さんが、下着姿のあたしを前にして、今更ドキドキしている事が 手にとるように分かって嬉しかった。


本当は、少し疑心暗鬼になっていたのだ。


佐々木さんは、非常階段でのキスで、私の気持ちを確信したのだろう。
その後は 慣れたもので早速 食事に誘われた。

その簡単さは、あんなに悩みに悩んで 佐々木さんと 付き合う事を決意した私にとっては 拍子抜けした感じで、
さっさと食事を終わらせて ホテルに誘われた時には悲しくなっていた。

一度は断ってみたものの
「亜子~。子供じゃないんだから。」
と、クスリと笑われ、かまととぶっている所を見透かされたような気がして、半ば意地で ホテルに入った。


すぐさま 佐々木さんは 熱いキスをしてきた。

そしてその後も…。

大きな佐々木さんのたくましい肉体を前にして。

私の理性は逆らえる訳もなく…。


何が何だか分からないうちにー。

そうー。

本能に呑まれたとしかいいようがない。

ところ どころで パパへの裏切りになる事はよぎったものの…。

正直、裏切っていると ピンとこなかった。

ただただ、激しいセックスに 驚き、脅えているうちに、私の本能が呑まれていった感じだった。