''魅散を俺のモノにするから''
この言葉、早く
理解出来るといいな♪
私そんな事を考えていた
これから何があっても
永は私の大切なヒトだから
+°。• +。°• +。°
「春」
改めてキミの
大切さに気づき、
いっぱい泣いた季節
春ーーー終
+°。• +。°• +。°
「夏」
大好きなキミと
いっぱい思い出作った季節
2人で過ごしたあの夜
忘れないから
永side
俺はーーーー•••
死にたくない
まだ、生きていたい
魅散と一緒に居たい
一人で何度も泣いて
喚いて叫んで
恐怖と悲しみを
こらえてきた
でも、その願いは…
もうすぐ終わりを告げる
どして神様は
俺から全てを
奪ったんですか?
言葉じゃ表せない
胸の痛みと切なさが
俺の心を壊していく
もう諦めたとか
これは運命だとか
そーゆーの投げ捨てて
ただ生きたいって欲望が
頭の中ぐるぐる回って
涙は止まらなくて
ホントは誰かにしがみついて
優しい言葉を貰って
誰かに救って
欲しかったんだ…っ……
でも、魅散がいれば…
他には何もいらない
恐怖を振り切って
ちゃんとお別れしないとね?
魅散side
永、本当は怖いよね?
強いけど、弱いんだよね?
永は絶対死んだりしない
私の傍にずっといる
私が強くなるから
「永、ご飯だよっ!」
「ん、今行く」
2人して心情隠して
平然としてる
ちょっと可笑しいね
お母さん達は、
夜中にお話したりしてる
永は自分の部屋に
籠もる事が多くなった
何…考えてるの?
そっと覗くと
ベッドに寝そべってたり
音楽聞いて座ってたり
……声を殺して泣いてたり
嘘吐き…
泣かないって言ったのに
私まで泣いちゃうじゃん
私たちは少しの間、
学校を休む事にした
そんなある日、事件は起きた
「嘘?!永が……?」
「療養のために、
田舎に連れて行こうかなって」
お母さんから聞いた
衝撃的な言葉
永が帰っちゃう……?
嫌…そんなの駄目!!
離れたく……ないよ…
でも、それが永のために
なるなら……
「わかった」
傍にいて応援することも
許してくれないのですか?
私がついて
行ったら邪魔になる
私が引き止めたら
病気が治らない
「母さん、親父……
俺、絶対行かなきゃ
ダメなの……?」
永が不安そうに聞くと、
永パパは一瞬私の方を見て
「永の好きにしたら良い」
永パパ、私の事気にしてるの?
嬉しいけど…
私が邪魔になったらダメ
私のせいで永が…
そんなの絶対嫌
「永、ちゃんといって
元気になってきなよ!」
上手く笑えないよぉ…