「ねぇせっつん、
欲しいモノがある時、
無理やりぶつかっていく?
それとも、素直に
諦める?今の俺みたいに」
「俺か…… 俺だったら
諦めねぇよ?犯してでも
奪い取る(笑)」
「やっぱり、
頑張ってみた方が「でも…」
「何?せっつん」
「お前は優しいから、
そんな事出来ないだろ
自然と魅散は気づいてくれる
少なくとも俺はそう思う」
「…ぅ~………
刹那……俺……
泣いても良い?
せっつんの話聞くと
めっちゃ泣ける……」
「拒否だな
お前ら2人して、
俺ん家を浸水させる気か
………最後の一回だぞ?
もう泣かないって
言ったんだから」
……やっぱり俺…
甘くしすぎたかな…
「ごめん……刹那…」
ふーん…
お節介も悪くねーじゃん
そして永は、
静かに最後の涙を流した
魅散side
「…………ぅー…刹那ぁー
二日酔いしたぁー…
まだ眠いぃーー……」
「テメェはココアしか
飲んでねーだろーが!!」
まだ目も腫れてて…
凄く気分が重い…
「永は元気になるのぉー…」
「おい永(怒)なんでコイツ
酔っ払ってんだよ…」
「知らねーよ……
魅散の奴、目ぇ真っ赤w」
「お前もな」
「んだよー…せっつん
冷たいなぁ…普通は、
一緒に泣きはらすだろ」
「俺はもう、涙なんて
流せないから」
「なんだそれ」
2人の会話が
ちょっとだけ耳に入る
刹那と永、
ずっと話してたんだ…
「つか今、朝の9時!!
いつまで居座るつもりだ!!」
「まだ眠いんだもん…
それに、こんな顔じゃあ
学校行けない……」
「邪魔くせーんだよ(怒)」
刹那もしかして
キレかかってる?!
「せっつんの制服、
格好良い~~」
永はいつも通りほのぼの
笑ってる……
嬉しいはずなのに、
胸が痛いよ……
「じゃあ魅散……
一緒に家帰ろっか」
「………うん!!」
すると、いきなり
音楽が鳴り始める
「あっ…私の携帯!」
メール来てるし…
「誰から?」
「あ、先輩からだ」
「誰だそいつ」
「………?私の彼氏」
私がそういったとき、
刹那と永が顔を見合わせて
刹那は苦笑いしてた
なんなんだ???¿¿¿
「魅散、何だって?」
「えーと……あぁああ!!
今日、、デートの
約束してたんだ!
でも……今日は
行く気分じゃないな…」
私は、ごめんねって
先輩にメールを返した
そーいえば今日、
休日じゃん……
「今日どーしよーかな…」
「とりあえず家帰れ(怒)」
「「ふぁーい」」
そして私達は、
玄関に向かった
「刹那、今日はありがとっ!」
「………超迷惑」
むすっとした顔で、
ちょっと照れてる刹那…
可愛いくて優しい
「せっつん大好き」
「私もっ!!」
私と永は刹那に抱きついた
「っ………///?!!
何すんだよ!!バカ野郎!!
ふざけんな/!早く離せ!!」
「刹那のケチ~」
「減るもんじゃねーし」
「俺の怒のドウカセンが
減っていくから止めい(怒)」
刹那はなんだかんだいって
優しいと思う……
だって、刹那が
いなかったら私は…
「刹那、また
遊びに来るねっ!」
「また絡もーな!!」
「迷惑…うざい…
絶対来んなよ………」
''絶対来んなよ''
それは、もう悩むなよって
意味なんだよね?
不器用な人だけど
ちゃんと伝わったからね
「じゃあねっ!!」
そして、私たちは
駆け出した
刹那は振り返りもせず
お店の中に戻ったけどね;
「魅散…………」
永が私の名前を呼ぶ
なんだろこの感じ…
ドキドキしてくすぐったい…
今までこんな事
無かったのに…//
「何?永……?」
「俺、絶対治るから
魅散を俺のモノにするから」
……どーゆー意味?
「頑張って生きるから
だから魅散は、
俺の傍に居てね」
「当たり前だよぉっ…」
必死に生きたいと
願う永を見て…
またもや涙腺崩壊
「泣かないで……」
私を抱きしめる永の
胸の中でちょっと泣いた
「泣き虫…………」
でも私、知ってるよ
永が夜中に泣いた事
永だって泣き虫のくせに
''魅散を俺のモノにするから''
この言葉、早く
理解出来るといいな♪
私そんな事を考えていた
これから何があっても
永は私の大切なヒトだから
+°。• +。°• +。°
「春」
改めてキミの
大切さに気づき、
いっぱい泣いた季節
春ーーー終
+°。• +。°• +。°
「夏」
大好きなキミと
いっぱい思い出作った季節
2人で過ごしたあの夜
忘れないから
永side
俺はーーーー•••
死にたくない
まだ、生きていたい
魅散と一緒に居たい
一人で何度も泣いて
喚いて叫んで
恐怖と悲しみを
こらえてきた
でも、その願いは…
もうすぐ終わりを告げる
どして神様は
俺から全てを
奪ったんですか?
言葉じゃ表せない
胸の痛みと切なさが
俺の心を壊していく