「はぁ……」
私、シャーロット・ナイトは一人部屋の中でお茶をしています。
ハッキリ言って、つまらないです。
だって、一人ですよ?
白い洒落た机に向かって、輝く月が見える窓辺でお茶をしていて、見る人から見ればお洒落かもしれないです。
でも、私は見る人ではないです。
一人でお茶をしている人です。
「はぁ……」
溜め息が止まらないです。
私は紅茶の入った珈琲カップを机に置いたお皿の上に置き直して、立ち上がった。
そして、縦に長い窓の側にたって外を見た。
「……つまらないです」
ボソリと呟いた声は夜の闇に消えていった。
私はブラウンの腰辺りまである、癖っけな髪を撫でた。
そして、月を見た。