「……高瀬……」


「はい。」


「高瀬はこの海が好きなの?良く来るとか?」


「良くは来れませんけれど……」


と、高瀬は苦笑する。


まぁ…確かに1日あたしと一緒に居るのに来れないわよね。


「でも私は海が大好きです。辛い時にふと見たくなったりして……」



その時に浮かんだ哀しげな表情。


あたしは忘れられないと思う。