「そうですね……。では時間も余りありませんし…近場ならば海など見に行きませんか?」


高瀬の提案に、あたしはびっくりする。


「海?行けるの?」


「…ええ。急げば間に合いますよ?前に見たいと仰って居りましたよね?お嬢様?」


「…まぁ…海は好きだけど」


そんな事言ったかしら?


自分でも覚えていないのに、高瀬って記憶力凄いわね。


でも海。


ちょっとロマンチックかもしれない。


「良いわね。行きましょう?」