「半日デート?」


あたしと高瀬が…


「はい。こんなにゆっくりと出来るなどなかなかありませんからね」


と高瀬が言う。


「ドライブはお好きですか?もう直ぐにお嬢様の誕生日もございますし。プレゼントさせて頂きたくて…」



「誕生日なんて…まだ半月先なのに…」


妙に不安が過る。


「お父様といい高瀬といい、何か企んで無いこと」