「では決まりね?では行きましょう?」


ガタンと椅子を立ち上がる。


「あの…お嬢様。失礼ですが、どちらへ?」

困惑そうに眉を潜める高瀬。


「何処って。あたしの部屋よ。ベッドでゴロゴロと……」


いけない?と高瀬を見ると、


「いえ。いけないワケではありませんが。ドライブでも如何かと思いまして」


と、高瀬が言う。


「よろしければ私の運転で半日デートなど如何です?」