幸は全部思い出していたけど、

大丈夫、そうだったな。

でも、
どうすんだ?

このあと何事もなかったように生活していくんだろうか?
それに‥


やっぱり俺達の関係って微妙だ…


「裕一郎さん!!サボってた分働いてくださいよ。」

「お、おぉ‥」

まず仕事、仕事‥


仕事はいい。
悩み事を考えなくてすむ。

「裕一郎。」
「なんですか?」
ー‥もうこんな時間か。
この時間の社長からの声がけは、

「飯、買ってきてくれ。」

だと思いました。

「弁当でいいですか?」
「あぁ、幕ノ内な。」

「あ、裕一郎くん!あたしもついでにお願い。」

事務員の林さんものってくる。本当アットホームな会社ですね。
ん?いつもついて来る泰智が来ない?


あ、外回りか。


「行ってきます。」




やっぱり混んでんな〜‥

昼の弁当屋なんだから当たり前か。


ぽんっ


「あ、すいません‥」

朋。

「やだ、何謝ってんの〜?」
ぶつかったと思ったら、たたかれたのか。

「昼買いか?」
「うん。」
弁当屋なんだから当たり前か。
その後の会話はたわいもないもので、なんだか変な雰囲気もある。