ドアの向こうから
ミナノの楽しそうな声が近づいてきた。

友達でも連れてきたのだろうか。

私は下駄箱の鏡を覗いて
自分の身なりを確認する。

ドアが開いた。

「ただいまぁ~ノロ~、新しい首輪だよーん」

「おかえり、ミ…」

「あ、こないだ言ってた猫か?」

ん?

「ミナノ…誰だ、その男は。」

ミナノは私に
紺色の首輪を付けながら答える。

「うん!ノロ、あたしの彼氏だよぉ~♪」


は???