「…ゃ…ッ…」


林の中を進むと小さな声が聞こえた

この声は…
カノン?

声のした方に進んで行くと
見つけた…

そして、言葉を失う位の衝撃的な光景が目に入った


涙を流して服を乱されたカノンが、知らない男に無理矢理キスをされていた


「…何してんの…?」


自分でも驚く位の低い声が出る

俺の声にカノンを拘束していた男二人が振り向いた


「ぐ…グレイ様?!」

「…俺のメイドに何してんの?…それ、どーゆう意味かわかってんの?」


男達が俺を見て驚き、カノンを離して逃げ出した

でも、逃がすわけないだろ?
俺の大切な物に手を出したんだ…

ただで逃がす訳ないだろ?


「捕らえろ」

「「はっ!」」


俺の一言で兵が動く

兵は逃げ出した男達を追って行った