千尋先生が龍之介くんに頼まれて買ったって言っていたものだ


外国の有名音楽雑誌「view」



「なに?」


首を微かにかしげる


「あのさ、viewって雑誌にっ!「ちょっ!」」


出てたよね?そう言う寸前に黒崎くんの手が私の口を勢いよく塞ぐ


な、なに!?


「っ!?」

「悪い、サラちゃん。バレたら大変だから」



囁くような声が頭に響いて私は事の大変さに気付く


そうか、いくら私は知らなくても

もし、彼らのファンがいたら大変だ


いわゆる芸能人なんだし…


「ご、ごめんなさい」


「いや、いい」


頭を下げた私に黒崎くんは少し笑い近くにあったカフェを指差す



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