あ…この人!
「く、黒崎くん?」
「あぁ」
うそ…
びっくりする私とは裏腹にサングラスをかけ直して私の背後を見渡す
「今の人って、サラちゃんのお父さん?」
「え?」
いまのひとが、お父さん?
「まさか!ち、違うよ!ただ、落とし物したから拾ってただけなんだ」
あんな素敵な人が私のお父さんなわけがない
「そっか」
「う、うん。それより、黒崎くんはなんでこんなところに?」
「たまたま通りかかっただけ」
そ、そうなんだ
タイミングがいいな
そう思っていると、私はふとあることに気付く
あ、そう言えば!
「あの、黒崎くん?」
「ん?」
この前、保健室でみたある雑誌
あれに黒崎くんがいたのが私の記憶のなかにある
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