「そっか、もしかしてデートかな?」


「へ!?」

なんで分かるの!?

真っ赤になりながら、あたふたする私にクスリと笑う


「いいなぁ、若いって」

「そんなことはっ」

「なら、早く元の場所に戻ったほうがいいよ?」

「……」

「もし彼が今の見たら、勘違いされちゃうかもしれないし」


「……」


そう言うと、彼の視線が私をいぬいたその瞬間―…

「…あ」


何処かで見た事のあるような視線

深く深く蒼い瞳…


この瞳、どこかで…みた覚えがある。最近…どこかで


そして、ずっと昔


まだ、私が小さな時。微かに残る記憶


どこだっけ…


頭を悩ませる私に彼はニコリと笑ってから手をふる


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